諸星大二郎「夢の木の下で」

どうも!

旅行記を読んで、どんな場所なのか想像するのって、楽しいですよね。
今日はそんな中でもとっても独特な旅行記をご紹介します!

夢の木の下で

夢の木の下で

作品情報

著:諸星大二郎
発行:1998年7月
出版社:マガジンハウス

感想

こちらは諸星大二郎さんの短篇集です。
この中に収録されている「遠い国から」という4話の短編シリーズが一風変わった旅行記になっています。
旅行をしている場所が「ツォリ地方」「ナルム山」「マークマーク」といった架空の国。

さまざまな世界を旅する、「私」というキャラクターの一人称視点で物語は進みます。
スーツスタイルにハットをかぶった、名前も無いこの人物はどんな場所に行っても驚きません。
「きっとこの国の文化はそういうものなのだろう」
などと言って、すぐに順応してしまいます。
その主人公の淡々とした語り口が旅行記にいい味を出しています。

そして、この作品の特徴的なところは、今までに見たことのない独特の国や文化です。
「カオカオ様」という2つの顔と2本脚で歩く巨大な生物?が当たり前にいる世界や、
急な斜面の上に家を建てて、50年後には崖の中に消えて行くという人生を送る世界。
なんだか不思議な世界が沢山出てきます。

ナルム馬

左右の足の長さが異なるというナルム馬

あまりにも突拍子もない事の連続なのですが、淡々とした狂言回しと、独特の絵柄が相まって妙な説得力があります。
読んでいるうちに、なんだか登場する場所が本当にありそうな気がしてくるから不思議です。

また、同誌に収録されている「壁男」も名作なのでおすすめです。

絵が独特で、最近の漫画とかなり違った雰囲気なので、万人受けする作品ではないかと思いますが、僕はこの諸星大二郎さんの作品がとっても好きですー:)
もし興味を持っていただけたら、ぜひ読んでみてくださいねー!

それでは!

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