「パブリックドメイン」

皆さん、パブリックドメインという言葉をご存知でしょうか。

パブリックドメイン (public domain) とは、著作物や発明などの知的創作物について、知的財産権が発生していない状態又は消滅した状態のことをいう。日本語訳として公有という語が使われることがある
-wikipediaより

つまりは著作権が失効しているので、自由に使用できる作品のことです。
法律に明るいわけではないので、詳しい説明は省略しますが、日本では著作権は「著作者の生存期間及び著作者の死後50年」で切れるのが原則です。

よく、数百円で古い映画のDVDなどが販売されていますが、あれもパブリックドメイン状態になっているものを販売しているようです。
海賊版とは違い、合法的な販売方法だそうです。
「ローマの休日」、「雨に唄えば」などのいわゆる名作映画も含まれます。
「ピノキオ」、「バンビ」、「ファンタジア」などのディズニー作品まで格安で売られているのはすごいですね。

また絵画や音楽などもパブリックドメインになったものが数多くあります。
そんなパブリックドメイン作品の中で、個人的に良いなと思った物をご紹介します!

アンリ・ルソー『私自身:肖像=風景』

アンリ・ルソー『私自身:肖像=風景』

アンリ・ルソー(Henri Julien Félix Rousseau、1844年5月21日 – 1910年9月2日)は遠近感をなくしたり、人物がデフォルメされていたり、今で言う”漫画的”な表現が特徴です。
50代までの20数年間、パリ市の税関の職員を務め、仕事の余暇に絵を描いていた「日曜画家」だったことでも知られています。

ジョン・シンガー・サージェント『カーネーション・リリー・リリー・ローズ』

ジョン・シンガー・サージェント『カーネーション・リリー・リリー・ローズ』

ジョン・シンガー・サージェント(John Singer Sargent;1856年1月12日 – 1925年4月14日)は上流社交界の人々を描いた優雅な肖像画で知られている、アカデミックな画家です。
こちらの『カーネーション・リリー・リリー・ローズ』と題された絵には日本から輸出されていた提灯やヤマユリが描かれており、ジャポニスムの影響を受けていると言われています。

葛飾北斎『富嶽三十六景』

葛飾北斎『富獄三十六景』

葛飾北斎(かつしか ほくさい、1760年10月31日? – 1849年5月10日)は日本の画家、「漫画」という言葉の生みの親とも言われています。
北斎が「気の向くままに漫然と描いた画」と言って発表した全15編にもなる『北斎漫画』という画集には、森羅万象様々なものが4000図も描かれています。
これが「漫画」という言葉の語源と言われています。

イヴ・タンギー『The Wish』

イヴ・タンギー『The Wish』

イヴ・タンギー(Raymond Georges Yves Tanguy, 1900年1月5日 – 1955年1月15日)は「もっとも純粋なシュルレアリスト」と称され、何か意味のあるもの、名前のあるものを描かない、という徹底した姿勢をとっています。
なんだかわからないけれど、無機質で退廃的な夢の中のような世界が特徴です。

アルノルト・ベックリン『死の島3』

アルノルト・ベックリン『死の島3』

アルノルト・ベックリン(Arnold Böcklin, 1827年10月16日 – 1901年1月16日)はスイスで生まれ、イタリア・ドイツで活動した画家です。
代表作『死の島』は暗い空の下、墓地のある小さな孤島をめざし、白い棺を乗せた小舟が静かに進んでいくさまを描いた作品です。
彼はこのモチーフが非常に気に入っており、生涯で5回も同じモチーフの絵を作成しています。
こちらは3作目の『死の島』です。
なんとあのアドルフ・ヒトラーもベックリンのファンの一人で、こちらの『死の島3』を含む11点ほどの作品を所有していたそうです。

オディロン・ルドン『eye-balloon』

オディロン・ルドン『eye-balloon』

オディロン・ルドン(Odilon Redon, 1840年4月20日(4月22日説もあり) – 1916年7月6日)はフランスの画家です。
モネなどに代表される印象派の画家達と同世代なのですが、印象派ではなく独自の世界観を表現した孤高の作品世界が特徴です。
印象派は色鮮やかで光の差す風景がモチーフとなることが多いのですが、ルドンの作品は夢や無意識の世界がモチーフになっていることが多く、モノクロの版画で制作されているため、印象派とは対照的に暗くて恐ろしい世界を描き続けています。
50歳を過ぎてからは、鮮やかな色彩の花の絵なども描いており、そちらもとても美しいです。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』

ピエール=オーギュスト・ルノワール 『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場』

ルノワール(Pierre-Auguste Renoir、1841年2月25日 – 1919年12月3日)はいわゆる「印象派」を代表する画家です。
印象派というのは、動かない一枚の絵の中に、時間の経過や光の変化などを表現することに重点を置いています。
そのため、それまでは屋外でラフスケッチをして、アトリエで本制作をする、というのが常識だった絵画制作を屋外で全て行ってみたり、それまでの絵画と異なり、線を描かずに直接絵の具をのせる、乾く前に次の色を乗せて色を混ぜる、などの革新的な手法を多く使っています。
光を強調してボケ味のあるような絵が特徴です。


以上です!
他にもパブリックドメインになっている素晴らしい作品は沢山あるので、いつかまた紹介できればと思います!:)

それでは!

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