海外にもすごいマンガ文化があった!「バンド・デシネ」

どうも!
今日は「バンド・デシネ」と呼ばれるフランスの漫画とその漫画家さんたちを紹介します!

バンド・デシネ

情報

バンド・デシネ(フランス語:bande dessinée)は、ベルギー・フランスを中心とした地域の漫画のことである。略称はB.D.(ベデ)であり、また、バンデシネとも呼ばれる。
「bande dessinée」の名前は、「描かれた帯」という意味のフランス語に基づく。意訳すれば「続き漫画」であり、英語では「comic strips」に相当する語である。フランス語圏で、漫画は「9番目の芸術」(le neuvième art、ル・ヌヴィエム・アール)として認識されており、批評や研究の対象となっている。

…Wikipediaより


フランスの漫画「バンド・デシネ」。
文化の違う国で描かれているので、日本の漫画とはかなり雰囲気が違います。
英文は横書きなので、文章やフキダシが横書きで、本を開く向きも左開き(日本の漫画と逆側)です。
キャラクターのデフォルメの仕方や、背景の書き方なども異なるかと思います。
コマが大きく、一つ一つの絵が細かくかかれて、情報量が多めになっているのも特徴です。
日本の漫画より、ゆっくりじっくりと読むようなイメージでしょうか。
そんな文化の違いを味わいながら読んでみるのも、なかなか楽しいのではないでしょうか。

しかしまだ日本ではあまり普及しておらず、なかなか読むことが出来ません。
近年、ようやく有名な作家の本の翻訳版が出版されたりしています。
また、下のような、バンド・デシネ紹介本も出版されています。
要チェックです!

はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド (玄光社MOOK)
ユーロマンガ(飛鳥新社)

ちなみに、バンド・デシネはフランスで「9番目の芸術」と呼ばれています。
9つの芸術とは、「文学、音楽、絵画、演劇、建築、彫刻、舞踏、映画、漫画」だそうです。
「漫画」は入るのに、「写真」とかは含まれていないんですね。
なんだか意外です。

バンド・デシネ作家

ここからはバンド・デシネの代表的な作家達と、その代表作を紹介します。


メビウス/ジャン・ジロー - 「L’incal/アンカル」

L'incal

バンド・デシネの第一人者、メビウスさん。
ジャン・ジローという名でも活動されています。
2012年に亡くなるまで、40年近く活躍されたバンド・デシネ作家です。
鮮やかでどこか暗い幻想的な色使いと、線の独特な絵柄が特徴的です。

日本の漫画家にも強い影響を与えています。
「AKIRA」で有名な大友克洋や、「20世紀少年」の浦沢直樹、「ピンポン」の松本大洋などが影響を公言しています。

漫画界の王様、手塚治虫さんは様々な作家の作風を自分の作品に取り入れることでも有名です。
その例に漏れずメビウスさんの絵柄も取り入れていたそうです。
通称「メビウスの雲」「メビウス線」と呼んで、メビウスっぽい絵柄を意図的に描く事もあったとか。

ジブリの宮崎駿もメビウスに影響を受けており、「風の谷のナウシカ」はメビウスの世界観に影響を受けたそうです。

ちなみにメビウスさんも日本を訪れ、逆に日本の文化に影響を受けたそうです。
宮崎駿のアニメを気に入り、娘に「ナウシカ」という名前をつけています。
また、自身が強い影響を与えた大友克洋のことも気に入ったそうで、「AKIRA」を描く前から本を注文して読んでいたそうです。
素晴らしい才能があっただけでなく、とても勉強熱心な方だったんですね!:O


エンキ・ビラル - 「MONSTER/モンスター(アッツフェルド四部作)」

モンスター
メビウスさんと並ぶ、バンド・デシネの大御所エンキ・ビラルさん。
旧ユーゴスラビアのベオグラードで生まれ、9歳の時に家族でフランスに移住。
14歳の時、バンド・デシネを書き始めたそうです。
1980年から12年にわたって発表したSF作品『ニコポル三部作』は大ヒット作となりました。

その退廃的な世界観は映画「ブレード・ランナー」など多くのSF作品に影響を与えています。
「攻殻機動隊」や「新世紀エヴァンゲリオン」なども影響を受けていると言われています。

また、映像作家としても活躍しています。
監督をつとめた「バンカー・パレス・ホテル」という作品は、当時のフランスの観客動員記録を塗り替えるヒットとなりました。


エルジェ - 「タンタンの冒険」

タンタンの冒険

上の2人よりもさらに以前に活躍されていた、ベルギーの漫画家エルジェさん。
「タンタンの冒険」シリーズで知られています。
少年記者タンタンが、愛犬スノーウィとともに世界を駆け巡り、事件を解決するという内容で、子供から大人まで楽しめる作品になっています。

シリーズは80ヶ国語以上に翻訳されており、日本でも読むことが出来ます。
全世界での発行部数は3億5,000万部以上になるそうです!
ドラゴンボールやワンピースよりも沢山販売されているんですね。
世界の漫画史に残る傑作といえるのではないでしょうか。

また、余談ですが、エルジェさんが亡くなり、「タンタンの冒険」シリーズはいったん連載が終わってしまいました。
最近になって権利を持っている会社が続編の出版を仄めかしたことから、続きを別の作家が描いても良いかどうか、論争が巻き起こっているそうです。


マルジャン・サトラピ - 「ペルセポリス」

ペルセポリス

イラン北部、ラシュト出身のフランスの漫画家、マルジャン・サトラピさん。
上流階級の家庭に育ち、両親の意向でオーストリアの首都ウィーンのフランス語学校に留学。
イランに帰国後、大学で美術を学び、渡仏。
パリに移住し、バンド・デシネを書き始めます。

イランでの戦争や革命を経験した幼少期と、ヨーロッパでの少女時代を描いた自伝的作品「ペルセポリス (Persepolis)」が世界的にヒットします。
「ペルセポリス」第2巻はヨーロッパ最大級のバンド・デシネのイベントで漫画界のカンヌとも言われている「アングレーム国際漫画祭」で2002年の最優秀脚本賞を受賞しています。
さらにこの作品は2007年にソニー・ピクチャーズ出資の元、サトラピさんとフランスのアニメーター、ヴァンサン・パロノーさんとの共同監督で長編アニメーション映画が製作され、プレミア上映となったカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞しました。

ペルセポリス 予告編


エマニュエル・ルパージュ - 「ムチャチョ」

ムチャチョ

フランス出身のバンドデシネ作家さんです。
こちらの『ムチャチョ』は第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を取ったそうです。
日本の文化庁もバンドデシネを評価しているんですね!!
とっても繊細でまるで画集のような一冊です。

バンドデシネの特徴として、雑誌に連載されず単行本発行のみの作品も多く、一冊あたり、絵の一枚あたりにすごく手間がかかっているものが多いです。
その分、コマの数は少なめにされていることが多いかなーと思います。
なので、バンドデシネ作品は筋書きやセリフのついた画集、とも言えるかもしれません。


デイビッド・ピーターセン - 「マウスガード 1152 秋」

マウスガード

こちらはフランスの作品ではなく、アメリカのコミックです。
それも児童向けとして発行されたコミックだったりもしています。
なぜこちらで紹介するかというと、とってもオススメだからです!!
バンドデシネにも引けをとらない美麗なイラストと、子供向けとは思えないストーリー性、などなど、すごくクオリティの高い作品です。

過酷な環境にくるしむネズミたちのために、3匹のネズミの戦士「マウスガード」たちが様々な冒険をするというお話になっています。


以上でした。
上の作品は大きめの本屋さんの他に、Amazonの通販などでも購入可能かとおもいます!
洋書扱いなので、ちょっと高めなのが玉にキズです。。。
もしも興味があったらぜひ読んでみてください!

それでは!

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